工場や下水処理場で排出される「汚泥」を処理業者へ委託する際、必ず交付しなければならないのが産業廃棄物マニフェストです。活性汚泥法などの水処理によって排出される「余剰汚泥」など、泥状のものを廃棄する際には、マニフェストを用いた適正な管理が求められます。本記事では、マニフェストの正しい書き方や、記入時の注意点について解説します。
産業廃棄物としての汚泥を適切に処理するためには、まず汚泥そのものの性質と、マニフェストの役割を理解しておくことが重要です。
水処理や汚泥処理の分野で使われる「フロック」とは、微細な汚れや微生物が集まった塊を指します。工場などの排水処理工程(活性汚泥法など)では、微生物が水中の汚れを吸着・分解しながらこのフロックを形成します。
形成されたフロックが沈殿したものは「余剰汚泥」と呼ばれ、これら泥状のものを産業廃棄物として廃棄する際には、必ずマニフェストの交付が必要になります。
マニフェスト制度は、排出事業者が委託した汚泥が、契約内容どおりに適正に処理されたかを確認するために設けられています。処理業者に対して廃棄物の種類や数量といった正しい情報を伝達するとともに、不法投棄を防ぎ、適正な処理の流れを最後まで把握する重要な役割を担っています。
マニフェストには、媒体の違いや排出される現場に応じたいくつかの種類が存在します。自社の状況に合わせて適切なものを選択しましょう。
マニフェストには大きく分けて、複写式の伝票を用いる「紙マニフェスト」と、ネットワーク上で情報システム(JWNET)を介してやり取りする「電子マニフェスト」があります。どちらの媒体を使用した場合でも、発行したマニフェストには法律により5年間の保管義務が定められています。
排出される場所によっても使用するマニフェストの種類が異なります。工場や下水処理場などから直接処分場へ運ばれる場合は「事業系マニフェスト(直行用)」を使用します。一方、解体工事や建築現場などから排出される建設汚泥等の場合は「建設系廃棄物マニフェスト」を使用します。
汚泥を委託する際、排出事業者はマニフェスト(A票)に法定記載事項を正確に記入し、交付しなければなりません。ここでは具体的な書き方を項目ごとに解説します。
交付年月日の欄には、「あらかじめ印字した日」ではなく「実際に廃棄物を引き渡してマニフェストを交付した日」を記入します。また、排出事業者の氏名または名称、住所、および実際に汚泥が排出された事業場の名称と所在地を正確に記載する必要があります。
産業廃棄物の種類の欄は「汚泥」にチェックを入れます。あわせて、数量と荷姿(バラ、フレコンバッグ、ドラム缶など)も必ず記入します。
もし現場にトラックスケール等がなく、正確な重量が計量できない場合でも、空欄のままA票を発行してはいけません。「フレコン〇袋」や「〇立方メートル」など、排出した量がわかる表記で必ず記入してください。
運搬を受託した業者、運搬先の事業場、処分を受託した業者の氏名(名称)と住所を正確に記入します。汚泥の引き渡し時には、必ず運搬担当者からマニフェストへのサインをもらうことを忘れないようにしましょう。
マニフェストの記入漏れやルール違反は、廃棄物処理法違反に問われる可能性があります。以下の注意点を遵守して適正に運用することが大切です。
マニフェストに記載する内容(汚泥の種類、荷姿、運搬先や処分先の住所など)は、事前に締結している産業廃棄物処理委託契約書の内容と完全に一致している必要があります。契約内容の更新や変更があったにもかかわらず、マニフェストへの反映が漏れてしまうミスが多いため、交付前に必ず整合性を確認してください。
マニフェストA票を交付する時点で、「処分の受託」欄や「中間処理産業廃棄物」の欄に記入してはいけません。これらの項目は、実際に処理が終了した時点で処理業者が記載すべきものです。事前に処分先が決まっていたとしても、A票発行時に排出事業者が勝手に記載すると法令違反となるため、必ず空欄のまま交付してください。
活性汚泥法などで発生したフロックなどの余剰汚泥を適正に処理するためには、マニフェストへの法定記載事項をもれなく記入し、契約内容との整合性を確認することが不可欠です。書き方の基本ルールと「書いてはいけないこと」をしっかりと把握し、法律違反を防ぐ適正な産業廃棄物管理に努めましょう。

| 処理能力 | 3~216kgDS/h |
|---|---|
| 全長 | 1,790~3,720mm |

| 処理能力 | 要問合せ |
|---|---|
| 全長 | 要問合せ |

| 処理能力 | 3~120㎥/h |
|---|---|
| 全長 | 1,550~6,240mm |
※1 参照元:鶴見製作所公式HP(https://www.tsurumipump.co.jp/products/Water_Treatment_Equipment/detail/MDQ.php)
※2:2025年8月調査時点:参照元:鶴見製作所公式HP(https://www.tsurumipump.co.jp/products/Dehydrators-Series/)
※3 参照元:東洋スクリーン公式HP(https://www.toyoscreen.co.jp/product/?p=1&ca=7)