フィルタープレス型汚泥脱水機とは、限られた空間で汚泥を加圧して脱水する装置のこと。ろ布を張った2枚の鋼板や、プラスチック板で仕切られた複数のろ過室に汚泥を投入して圧力を加え、絞るようにして水を除去。
圧力は油圧などで加え、水は機外に排出、汚泥は脱水ケーキとなってろ過室から落下させて排出します。ろ過室の配列は横型と縦型があり、ろ過方法も片面ろ過と両面ろ過があります。
機械の構造がシンプルなので、比較的簡単に処理量を増やすことができます。
固液分離特性が高いため、他の脱水機よりも脱水ケーキの含水率低下を実現。製造ラインに組み込めるため、ろ過脱水装置としても多く利用されています。
汚泥の固形分量や粒子径によってろ布の素材(ポリプロピレン、ナイロンなど)を使い分ける必要があります。
ろ布の目詰まりや、汚泥の固形分が多いとき、圧力が高すぎて処理しきれない汚泥が漏れ出すなど、様々な原因で汚泥が液漏れすることがあります。
下水処理場やコンクリート工場など、大規模施設での導入されるケースが多いため、機材が大きく設置面積を要します。中小規模工場での導入は容易ではありませんが、参考として製品例をご紹介します。
脱水方式 | フィルタープレス型 |
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処理能力 | 記載なし |
想定濃度 | 記載なし |
ケーキ含水率 | 約30% |
サイズ | SE750-1P:1,600mm(W)×1,750mm(D)×2,250mm(H) SE750-3P:2,350mm(W)×1,750mm(D)×2,250mm(H) SE750-5P:2,500mm(W)×1,750mm(D)×2,250mm(H) ※その他4種類 |
消費電力 | 記載なし |
要メンテナンス項目 | 濾布の目詰まりの防止機構を内蔵 |
下水道工事や都市土木工事での脱水から、やコンクリート工場での脱水処理まで、幅広い場面で活躍するフィルタープレス型汚泥脱水機。完全自動化システムにより、処理時間の短縮と維持管理コスト削減が可能に。濾過板枚数は1枚から21枚にまで対応できるよう全7種類の仕様が揃っています。
脱水方式 | フィルタープレス型 |
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処理能力 | 記載なし |
想定濃度 | 記載なし |
ケーキ含水率 | 記載なし |
サイズ | NR-OH(1500×1500):2,400mm(W)×7.100mm(D)×2.700mm(H)
NR-OH(2000×1500):2,500mm(W)×10,400mm(D)×4.000mm(H) N-M-OH(2000×2000):4,000mm(W)×12,500mm(D)×4.300mm(H) ※PPろ板の場合。その他7種類 |
消費電力 | 記載なし |
要メンテナンス項目 | 記載なし |
上水・工業用水の汚泥処理を目的としたフィルタープレス型汚泥脱水機。ろ板両側が開放されているため、点検やろ布交換、洗浄などのメンテナンスを簡単に行うことができます。ろ布寿命が長く消耗品が少ないため、ランニングコストが安いのも魅力な脱水機です。
ろ布を使わないタイプや、目詰まりしない構造を採用しているため、メンテナンスが容易な装置が多くあります。本体がコンパクトで設置場所に困らず、基礎工事などは不要なので、建設費の低減が可能です。
汚泥脱水機を選ぶ際には、アフターサポートやメンテナンスまで対応してもらえるメーカーを選ぶことが大切です。このサイトでは、アフターフォローが行き届いた3メーカーを紹介しています。
汚泥脱水機は、使用状況に応じて適切な製品選びをすることで、より効果的なコスト削減につなげることができます。 フォロー体制の整った3メーカーの小規模工場向け製品を、使用状況別におすすめしてご紹介します。
※最大4年までの延長オプションもあり。
※選出基準:Googleで「汚泥脱水機」で検索して表示された汚泥脱水機メーカー13社のうち、下記2項目を満たす3社を選定(2022年1月時点)。
・官公庁向けでなく小規模工場用の製品を製造している
・詳細な製品スペックや運用時のアフターフォローについて記載がある