薄い円板とスペーサーを組み合わせて並べた筒状のろ体を上下に複数配置し、一定方向に回転させ、汚泥を搬送する間に脱水を行います。
通過時に重力が作用して水が落ち、脱水された汚泥は脱水ケーキとなって排出。幅広のろ体を用いるため、大きなろ過面積を確保できます。圧力や真空を必要としない、省エネルギー型の脱水機です。
重力と圧搾による脱水原理のため、振動や騒音、臭気がほとんどありません。加圧や真空を必要としないため、省エネルギーで運用できます。目詰まりしにくいろ体を採用しているので、洗浄水は少量で済みます。
汚泥の性状によって、凝集剤の組み合わせなどを調整する必要があります。
装置出入口のろ過体の回転速度を、汚泥によって調整しなければなりません。ろ体からにじみ出る汚泥の洗浄が必要です。
脱水方式 | 多重円盤型 |
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処理能力 | 300リットル/h |
想定濃度 | 0.8~2.0%(生物処理汚泥の場合) |
ケーキ含水率 | 85% |
サイズ | 1,500mm(W)×1,200mm(D)×1,400mm(H) |
消費電力 | 1.24KW |
要メンテナンス項目 | 目視による点検、センサー部分の清掃、薬品の補充 |
汚泥脱水機と粉末自動溶解機が1つになっている装置です。
無機分・油分・繊維分などを含む汚泥でも搬送能力が低下しない独自のSPATONテクノロジーを採用しています。市販の物置きに設置できるコンパクトなサイズです。
脱水方式 | 多重円盤型 |
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処理能力 | 12~40kgDS/h |
想定濃度 | 記載なし |
ケーキ含水率 | 記載なし |
サイズ | 2,207mm(W)×1,035mm(D)×1,827mm(H) |
消費電力 | 1.65KW |
要メンテナンス項目 | 記載なし |
重力によるろ過と圧搾によって脱水する省エネルギーな機械です。ワンタッチ操作で自動運転でき、オプションの高分子凝集剤溶解装置を使うと連続運転できます。
半密閉構造の本体のため、振動も少なく低騒音で、臭気拡散の心配もありません。
脱水方式 | 多重円盤型 |
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処理能力 | 1.0~1.5㎥/日 |
想定濃度 | 記載なし |
ケーキ含水率 | 記載なし |
サイズ | 1,035㎜(W)×2,647㎜(D)×1,845㎜(V) |
消費電力 | 0.4kW(動力装置) |
要メンテナンス項目 | 記載なし |
含油排水の脱水も可能な装置です。IHIの長年の技術研究のもと開発され、1台で大量の汚泥処理が期待できます。 また、新型の濾体により動力が低減し、省エネに大きく貢献します。
※選定基準:Google「汚泥脱水機」で検索して表示された汚泥脱水機メーカー上位20社のうち、
下記2項を満たす3社を選定(2023年2月現在)
・多重円板型脱水機を取り扱っている
・アフターフォローについて記載がある
機械構造がシンプルなので、メンテナンスしやすい造りになっています。超低速回転で、汚泥が飛んで付着しにくいため、日常メンテナンスは簡単です。汚泥脱水機の出張デモや、有償で貸し出しを行っている会社もあります。
このサイトでは、アフターフォローが行き届いた3メーカーを紹介しています。汚泥脱水機選びの参考にしてみてください。
汚泥脱水機は、使用状況に応じて適切な製品選びをすることで、より効果的なコスト削減につなげることができます。 フォロー体制の整った3メーカーの小規模工場向け製品を、使用状況別におすすめしてご紹介します。
※最大4年までの延長オプションもあり。
※選出基準:Googleで「汚泥脱水機」で検索して表示された汚泥脱水機メーカー13社のうち、下記2項目を満たす3社を選定(2022年1月時点)。
・官公庁向けでなく小規模工場用の製品を製造している
・詳細な製品スペックや運用時のアフターフォローについて記載がある