圧力や真空の力によって、汚泥をろ布に付着させて脱水を行います。水はろ布を通って排出され、ろ布に付着した汚泥は剥離ロールではがし、脱水ケーキとなって排出されます。
脱水しやすい炭酸カルシウムやけい藻土などの汚泥処理には、薬品を使わない真空脱水が有効です。真空脱水機には、ろ布固定式とろ布走行式があります。
石膏や炭酸カルシウム、けい藻土、鉄鋼スラッジなど、脱水しやすい汚泥の場合、薬品を使用しないで脱水できます。凝集剤の使用量が少なく、ランニングコストの低減が可能な上、環境に影響を及ぼさない処理が可能です。
ノリ状やゴム質、コロイド質の汚泥には適していません。加圧浮上フロスなど、含油汚泥の処理は困難です。
脱水性能や維持管理などに多く課題があるため、一部特殊な汚泥処理を除いては、あまり採用されなくなっています。
脱水方式 | 重力吸引+特殊加圧 |
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処理能力 | 7~15kgDS/h |
想定濃度 | 0.5~2.0% |
ケーキ含水率 | 記載なし |
サイズ | 1,490mm(W)×1,095mm(D)×1,280mm(H) |
消費電力 | 1.42KW |
要メンテナンス項目 | 記載なし |
重力吸引と特殊加圧をあわせた脱水処理を行います。前工程でろ布下面で重力吸引し、後工程で特殊加圧ベルトを用いた強力な脱水を行うことで、ケーキ含水率を大きく削減。化学工場や食品工場で多く導入されています。
脱水したろ液をリサイクルすることで、洗浄水の補給量を大幅に削減できます。ろ布に特殊な継手を採用し、簡単に取り扱えるようにして、交換作業の手間を軽減。導入後の定期巡回やアフターメンテナンスを、全国対応で実施している会社もあります。
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汚泥脱水機は、使用状況に応じて適切な製品選びをすることで、より効果的なコスト削減につなげることができます。 フォロー体制の整った3メーカーの小規模工場向け製品を、使用状況別におすすめしてご紹介します。
※最大4年までの延長オプションもあり。
※選出基準:Googleで「汚泥脱水機」で検索して表示された汚泥脱水機メーカー13社のうち、下記2項目を満たす3社を選定(2022年1月時点)。
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