汚泥脱水機には小規模工場などに向けた小型のものから、大規模な下水処理場などで使われる大型のものまで、様々な種類があります。汚泥の性状や量などによって、機械の仕様や凝集剤なども変わります。
そのため機械は既製品の販売というよりは、オーダーメイド設計になることが多く、価格を公式ホームページ等に記載しているメーカーはほとんどありません。専門的な機械であることから汚泥脱水機の導入には、おおよそ数百万円かかるとみておいた方がいいでしょう。
工場などで発生した汚泥は、そのまま捨てたり、川や下水に流したりすることができません。汚泥は廃棄物にあたるため、適切な処理が必要です。
産業廃棄物として処理するために、水分と固形物に分離し、脱水ケーキにします。脱水ケーキは、含水率が80%程度で、容量が1/5~1/10程度になった、やわらかい固形状のものです。多くは自社で処理できないため処理業者に依頼しますが、その際の費用は地域によって異なり、全国平均でみると1kg20円程度の費用がかかります。
汚泥脱水機の価格を安くするために、必要最低限の部品や仕様に絞り込むことで大幅にコストを減らすことができます。自社の処理に必要な性能のみ搭載した脱水機を導入することで、イニシャルコストの低減は可能です。しかし、長く使う機械なのでランニングコストにも注目しなければなりません。
交換部品が多い、凝集剤が高くつく、操作が難しく研修費や人件費が増加してしまうなど、導入後に発生する費用についても確認が必要です。定期点検やアフターメンテナンスに必要な費用も確認しておきましょう。
汚泥脱水機は長時間稼働して、長い期間使う機械です。処理している汚泥の性状がいつまでも安定しているとは限りません。定期的な点検や巡回の実施、何かあったときに対応してくれるサポート体制が整っているメーカーで購入しておけば、安心して長く使い続けられます。
不具合が起きたときの故障対応だけでなく、困った時に相談にのってもらえる専門家がいる、納入実績が豊富で様々なノウハウを持っているメーカーであればさらに安心です。

| 処理能力 | 3~216kgDS/h |
|---|---|
| 全長 | 1,790~3,720mm |

| 処理能力 | 要問合せ |
|---|---|
| 全長 | 要問合せ |

| 処理能力 | 3~120㎥/h |
|---|---|
| 全長 | 1,550~6,240mm |
※1 参照元:鶴見製作所公式HP(https://www.tsurumipump.co.jp/products/Water_Treatment_Equipment/detail/MDQ.php)
※2:2025年8月調査時点:参照元:鶴見製作所公式HP(https://www.tsurumipump.co.jp/products/Dehydrators-Series/)
※3 参照元:東洋スクリーン公式HP(https://www.toyoscreen.co.jp/product/?p=1&ca=7)