汚泥脱水機の種類

汚泥脱水機には、ろ過式と遠心分離式のものがあり、ろ過式と分類される中に、多重円板・スクリュープレス・フィルタープレス・ベルトプレス・加圧ろ過・真空ろ過があります。

また、汚泥にも様々な種類があり、各汚泥の性状に適した脱水機を使うことが大切です。ここでは脱水方式によって分類し、原理や特徴、各方式を採用している脱水機について、解説します。汚泥脱水機選びの参考にしてみてください。

多重円板型脱水機

多重円板型脱水機は、薄い円板とスペーサーを組み合わせて層状に配置した構造で、全体が一定方向にゆっくり回転することで汚泥を搬送しながら脱水します。

圧力や真空を使わないため比較的静かで、臭気や振動の発生が少ない点が特徴です。含油性汚泥などの処理も可能ですが、ろ体に付着した汚泥の洗浄は定期的に必要です。

多重円板型脱水機の概要

  • 主な特徴: ろ体の回転による低圧脱水。静音性と環境性が高い。
  • 処理対象汚泥の種類: 含油汚泥・凝集汚泥・生物処理汚泥
  • 得意な業界: 食品・飲料工場、し尿処理施設、油分を含む排水の多い工場
  • 初期コスト: 中程度(構造がシンプルで比較的導入しやすい)
  • ランニングコスト: 低い(消費電力が小さく、薬注量も少なめ)
  • 含水率の低下度合い: 80〜85%(中程度の脱水性能)

多重円板型脱水機について
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スクリュープレス型汚泥脱水機

スクリュープレス型は、円筒状スクリーンとスクリューの回転によって汚泥を押し出し圧搾しながら脱水します。

目詰まりしにくい構造を持ち、有機性汚泥との相性が良いのが特徴です。低速運転のため静かで、省エネ性にも優れていますが、スクリュー内部の汚泥充填が不十分だと脱水力が下がる点には注意が必要です。

スクリュープレス型汚泥脱水機の概要

  • 主な特徴: スクリューによる圧搾・搬送。目詰まりに強く省エネ性が高い。
  • 処理対象汚泥の種類: 有機性汚泥、生物処理汚泥、濃縮後汚泥
  • 得意な業界: 食品加工、製薬、下水処理施設、化学プラント
  • 初期コスト: 中〜やや高め(スクリュー部の構造が精密)
  • ランニングコスト: 低い(低速回転による省電力)
  • 含水率の低下度合い: 75〜85%(方式の中では標準的)

スクリュープレス型
汚泥脱水機について
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フィルタープレス型汚泥脱水機

フィルタープレス型は、ろ布を張った多数のろ板に汚泥を圧入し、高圧で固液分離を行う方式です。

高圧をかけるため含水率を大きく下げられ、ほかの方式よりも乾いたケーキが得られます。無機・金属系汚泥との相性が良く、ろ布選びが性能に大きく影響します。

フィルタープレス型汚泥脱水機の概要

  • 主な特徴: 高圧での固液分離により高い脱水率を実現。
  • 処理対象汚泥の種類: 無機性汚泥、金属加工汚泥、メッキ汚泥
  • 得意な業界: 製造工場、金属加工、建材業、メッキ工場
  • 初期コスト: 高い(強力な加圧装置と多数のろ板が必要)
  • ランニングコスト: 中〜高(ろ布交換・高圧ポンプの稼働)
  • 含水率の低下度合い: 60〜70%(最も低含水率を狙える方式)

フィルタープレス型汚泥脱水機
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ベルトプレス型汚泥脱水機

ベルトプレス型は、2枚のベルトで汚泥を挟み込み、搬送しながら圧力をかけて脱水する方式です。

大量処理が得意で、下水処理場や製紙工場などで広く使われています。ベルトの目詰まりが起こると処理能力が大きく落ち、洗浄が不可欠です。

ベルトプレス型汚泥脱水機の概要

  • 主な特徴: 連続運転・大量処理に強い脱水方式。
  • 処理対象汚泥の種類: 生物汚泥、凝集沈殿汚泥、低〜中濃度汚泥
  • 得意な業界: 下水処理、製紙、化学工場、食品工場
  • 初期コスト: 中〜高(大型設備が必要)
  • ランニングコスト: 中(洗浄水量が多く、薬注量も標準的)
  • 含水率の低下度合い: 75〜85%(大量処理向きだが脱水率は標準)

ベルトプレス型
汚泥脱水機について
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加圧ろ過機・真空ろ過機

加圧ろ過機・真空ろ過機は、圧力または真空によってろ布に汚泥を付着させ、水分を効率的に除去します。

炭酸カルシウムやけい藻土など脱水しやすい汚泥で効果を発揮し、薬品使用量も少ないため環境負荷が小さいのが特徴です。逆にノリ状やコロイド状の汚泥には向いていません。

加圧ろ過・真空ろ過機の概要

  • 主な特徴: 圧力・真空を活用し薬品少なめで安定脱水。
  • 処理対象汚泥の種類: 炭酸カルシウム、けい藻土、鉱物系汚泥
  • 得意な業界: 鉱業、建材製造、石材加工、環境関連施設
  • 初期コスト: 中(専用ポンプ・真空装置が必要)
  • ランニングコスト: 低〜中(薬品使用量が少なく、電力消費も比較的少なめ)
  • 含水率の低下度合い: 70〜80%(脱水しやすい汚泥では高性能)

加圧ろ過機・真空ろ過機について
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導入業種別 汚泥脱水機3選
多重板型スクリュープレス脱水機 MDシリーズ
画像引用元:鶴見製作所公式HP
(https://www.tsurumipump.co.jp/products/Water_Treatment_Equipment/detail/MDQ.php)
多重板型スクリュープレス脱水機
MDシリーズ
処理能力 3~216kgDS/h
全長 1,790~3,720mm

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画像引用元:東洋スクリーン公式HP
(https://www.toyoscreen.co.jp/product/?id=1488515606-682526&ca=7)
TS式ドラム型絞り脱水機
処理能力 要問合せ
全長 要問合せ

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画像引用元:IHI公式HP
(https://www.ihi.co.jp/separator/products/decanter/mw.html)
スクリュウデカンタ形遠心分離機
HS-MW形
処理能力 3~120㎥/h
全長 1,550~6,240mm

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※1 参照元:鶴見製作所公式HP(https://www.tsurumipump.co.jp/products/Water_Treatment_Equipment/detail/MDQ.php)

※2:2025年8月調査時点:参照元:鶴見製作所公式HP(https://www.tsurumipump.co.jp/products/Dehydrators-Series/)

※3 参照元:東洋スクリーン公式HP(https://www.toyoscreen.co.jp/product/?p=1&ca=7)